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アポクリン腺

アポクリン腺は、哺乳類の皮膚に存在する汗腺の種類です。ほとんどの哺乳類では全身に分布していますが、人間の場合、腋窩(えきか:脇の下のくぼんだ部分)と陰部に集中しています。アポクリン腺を生成する細胞は、その細胞本体は崩壊せずに繰り返し分泌物を作り出すことができるため、手術をして取り除いても、わずかに残っていると再生することが可能です。

アポクリン汗の成分は、脂質、タンパク質、鉄分、糖分、アンモニアなどで、乳白色の分泌物として排出されます。これらは、皮膚上に存在する細菌が好む物質で、細菌が分解して繁殖することで強い臭いを発します。この利用のことをフェロモンと言い、動物が社会的、性的に個体間の関係を結ぶときに利用されています。たとえば、求愛、縄張り、道しるべ、警報、集合の時の合図として使われていることが分かっています。

人間の中でも、日本人を含むモンゴロイド人種はアポクリン腺が少なく、そのため臭いの強い個人が疾患として悩まされることがあります。集団生活の中では、悪臭として強いストレス下に置かれ、うつ病などの精神疾患を引き起こす原因ともなっています。

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