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手のひらの多汗症

手のひらに多量の汗をかく症状があります。手のひらにあせをかくことは、「緊張」の現われとして、誰しも経験のあることでしょう。

これは、精神的な問題が原因です。ストレスがかかりすぎると、交感神経の働きが過剰になり、局部にだけ発汗が起こる代謝異常です。

多汗症の中では人目につきにくく、ハンカチなどで対処できるため、それほど大きな問題として捉えられないことがありますが、ひどいケースでは、生活に支障をきたす場合もあります。たとえば、人と握手するときの不快感、新聞や雑誌を読むときに濡らしてしまう、大事な作業のときに手元が狂うなどなど、困る場面がでてきます。デートのときに手をつなげないというのも、深刻な悩みになるようです。

失敗を恐れるあまり、余計に緊張して悪化することがあるのも精神的要因からくる多汗症の特徴です。
多量に汗をかいているとき、体が暑いのではないかと勘違いすることもあるのですが、多汗症の汗は代謝異常なので、冷却効果のために出される汗とは別のものです。ですから、気化熱によって熱が奪われ、体は冷えていることがほとんどです。冷えることによって、腹痛を起こしたり、別の病気の原因となることもあるので、たかが手のひらの汗と侮らず、きちんと対策しましょう。

■手のひらの多汗症の対策

★交感神経切除術
根本治療としては、交感神経を切り取ってしまう手術がもっとも確実です。ただし切除手術には、代償性発汗という副作用が現われる危険性があります。そのため、神経を全部切り取るのではなく、一部を残すことが多いそうです。

★ボトックス注射
神経の働きを麻痺させる菌を注射によって体内に入れる方法です。アンチエイジングの方法として、美容の広告などで目にすることのほうが多いかもしれませんね。治療用のものは、成分が調整されています。ただし効果の持続には期限があるため、定期的に注射しなければなりません。

★精神療法
ストレスの根源を解消したり、精神的に強くなることで、症状を抑える方法です。長期的な治療になりますが、根本を解決することで、症状はよくなります。神経の緊張をほぐすために、抗不安薬を服用することもあるため、専門家の指導が必要です。

★薬
多汗を抑える薬を直接塗る方法です。塩化アルミニウム、塩化ベンザルコニウム液などが、市販されており手に入りやすい薬です。発汗を抑え、汗による臭いも軽減されます。

★生活
吸水性のよいハンカチやタオルを何本か持ち歩きましょう。汗をかいても大丈夫、拭けばよいのだという安心感だけでも、神経が落ち着くそうです。目立たないデザインのものや、コンパクトでも吸水性がよいものもあるので、グッズ探しも楽しんでみてはいかがでしょう。また、汗は本人の不快感だけでなく、ほっておくと臭いを発生するので、気がつかないうちに周囲に迷惑をかけていることもあります。それを感じすぎると余計にストレスとなるのですが、こまめに手を洗う、汗を拭いたタオルを放置しないなど、こまめにできることは、習慣づけたいですね。

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